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9月23日(土)〜24日(日)に、多職種産業保健スタッフの研究会であるさんぽ会(http://sanpokai.umin.jp/)の夏季セミナーを、箱根町の強羅にある帝京大学箱根セミナーハウスで行いました。夏季セミナーは、通常の月例会では議論しきれないまとまったテーマについてしっかり時間をとって共有、議論、交流を深める目的で、年1回開催しています。コロナ禍明けということもあり、対面開催としては4年ぶり、宿泊型のセミナーとしては実に7年ぶりとなりました。東京から向かう買い出しチームは、懇親会の物品や酒類を道中で購入しながらドライブで会場に向かうなど、失われていた日常が戻ってきたような感覚になりました。開始時刻には、座敷のあるメイン会場にはすでに40名強の参加者が全国から集まっており、期待感をひしひしと感じました。
初日は、金森悟氏(帝京大学)から開会あいさつと世話人紹介を行った後、私から「セミナーへの期待」と題して、今回の趣旨についてお話ししました。さんぽ会には企業、健康保険組合、労働衛生機関、大学などさまざまな組織から医師、保健師、看護師、管理栄養士、人事労務などの種々の職種が集まりますが、個々の現場では少ない人数で孤軍奮闘していることが多いです。より良い産業保健活動を行うための悩みは尽きません。また産業医や保健師など専門職がどうキャリアを積み上げていくか、何を大事にして働いていくかも難しい課題です。産業保健に必要なセンス、マインド、スキルなどの資質についての先行研究も紹介しつつ、「産業保健に大切なことってなんだっけ? その思いを語り合おう」というコンセプトを提示しました。さらに今回は、大人が真剣に議論する様子を産業保健分野に進みたい学生に見せたいという狙いから、10名前後の学生もお誘いしました。
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