予防と臨床のはざまで
さんぽ会夏季セミナー2024「大ゆる運動会」
福田 洋
1
1順天堂大学大学院医学研究科先端予防医学・健康情報学講座
pp.283
発行日 2025年3月15日
Published Date 2025/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.036851870890030283
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2024年9月22日(日)に、多職種産業保健スタッフの研究会であるさんぽ会(http://sanpokai.umin.jp/)の夏季セミナーを東京の有明スポーツセンターで行いました。夏季セミナーは通常の月例会では議論しきれない、まとまったテーマについてしっかり時間を取って共有、議論、交流を深める目的で、年1回開催しています。しっかりコロナも明けたということもあり、最近、企業ではコロナ下で悪化した運動不足の状況を改善したい、対面の健康増進企画を行いたい、第14次労働災害防止計画にて行動災害である転倒を予防したいなどの理由から、体力測定や運動実技を含む企画が増えていると肌で感じています。そういったことも踏まえて、今回の夏季セミナーはジャージで集まり実際に体を動かすというさんぽ会としては初の体験型セミナーとなりました。
テーマは「さんぽ会大ゆる運動会〜転倒予防・体力維持の体力測定・運動施策のポイント」としました。職域で運動増進の施策を考える場合、最も大事なことは「けが人を出さないこと」です。安全についての注意や準備運動の基礎、体力測定の実際、気軽にできる社内運動会のアイデア、運動データの生かし方などを体感して学べる内容を企画しました。日曜早朝から色とりどりのジャージ姿に運動靴で、体験型のセミナーに期待と少しの不安も入り交じりつつ(笑)、約50人の参加者が集まりました。実は、私は国際ヘルスリテラシー学会(International Health Literacy Association: IHLA、オランダ)からの帰国が前日深夜となってしまい、ほとんど空港から直行するような形での参加となりました。
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