予防と臨床のはざまで
さんぽ会夏季セミナー2018「女性の健康支援」
福田 洋
1
1順天堂大学医学部総合診療科
pp.74
発行日 2019年1月15日
Published Date 2019/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401209062
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2018年9月8日(土)に,今年で第26回を迎えるさんぽ会夏季セミナーが「どうする?女性の健康支援」をテーマにして東京・銀座で開催されました.夏季セミナーは,多職種産業保健の研究会であるさんぽ会(http://sanpokai.umin.jp)の活動の中で,通常の月例会では時間的に扱えないテーマを年に1回じっくりと議論するのを目的としています.このセミナーがさんぽ会への初参加となる方もいらっしゃるので,最初に会長の私から,会の歴史や今までの夏季セミナーでの議論の経緯などをお話しました.併せて,今年のテーマである「女性の健康」について,ミシガン大学公衆衛生大学院での女性の健康に関する講義や,5月に開催されたダブリンでのICOH(国際産業衛生学会)での「Women Health & Work」の科学分科会の様子を紹介しました.また,トピックとして「Gender-Sensitive Health Literacy」について説明しました.
第1部は,堀場裕子氏(慶應義塾大学病院漢方医学センター)と川島恵美氏(花王)に婦人科医と産業医の立場からそれぞれ基調講演をいただきました.女性ホルモンと体の仕組みの基礎,ライフステージごとの女性特有の疾患について解説があり,さらに,企業において産業保健と健康経営双方の活動に「性差」の視点を持つことの重要性についてお話をいただきました.
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