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2019年9月8(日)に第27回さんぽ会夏季セミナー2019「健康経営に役立つプレゼンの秘訣」が,TKP東京駅大手町カンファレンスセンターで開催されました.多職種産業保健の研究会であるさんぽ会(http://sanpokai.umin.jp/)の活動の中で,月例会では時間的に扱えないテーマを年に1回じっくりと議論するのが目的です.最近,「健康経営」という言葉が定着し始め,健康に関する取り組みを行う企業や団体が増えてきています.その一方で,経営層や社員に健康情報や健康施策の重要性がうまく伝わらない…と歯がゆい思いをしている方もいると思います.今回はそれらの悩みを解消すべく,「伝わるプレゼンテーション」についてさまざまな角度から学ぶことにしました.
第Ⅰ部は「プレゼンの達人に学ぶ」.達人はちょっと言い過ぎですが,工夫してきた5人の先輩の経験から学ぼうという趣旨です.トップバッターは私から「テクノロジーで振り返る福田のプレゼン史」と題して,小学生時代の福田新聞から最近の動画配信までを振り返りました.続いて江口泰正氏(産業医科大学)に「ヘルスリテラシーを高めるプレゼン」と題して,ヘルスリテラシーを高める資料作成の方法について支援者側の心得の解説をしていただきました.金森悟氏(東京女子医科大学)は「文献から学ぶ健康経営のためのプレゼンテーション」と題して,社員向けと上司・経営層向けのプレゼンの目的の違いをおさえつつ,プレゼンで参考になる図書の紹介をたくさんされました.海野賀央氏(株式会社CSIソリューションズ)には,人事の立場から主に上司や経営者などに対して社内決済を取るまでのプロセスについて解説いただきました.日頃の根回し・コミュニケーションがいかに重要かを語られました.最後に小林宏明氏(住友商事株式会社)が,予防歯科を推進する歯科医の立場で,正しいことを言っても動いてくれない社員の「感情にアプローチ」するプレゼン技法のコツについて述べられました.
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