予防と臨床のはざまで
さんぽ会20周年記念・夏季セミナー2013
福田 洋
1
1順天堂大学医学部総合診療科
pp.1032
発行日 2013年12月15日
Published Date 2013/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401102919
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9月29日,日本橋公会堂にて毎年恒例のさんぽ会(多職種産業保健スタッフの研究会,http://sanpokai.umin.jp/)の夏季セミナーが行われました.さんぽ会は,もともと1993年に順天堂大学医学部公衆衛生学講座内の研究会としてスタートしましたが,2001年から会場を保健同人社へ移し,企業,職種を超えた産業保健の情報共有,議論,研究の場として発展を続けています.今年は20周年ということで,『人材を人財にかえる産業保健』をテーマにしたメインプログラムと,さんぽ会の創立者である武藤孝司教授(獨協医科大学公衆衛生学講座)による記念講演とセレモニーの2本立で開催され,約60名が参加しました.
「企業は人なり」といいますが,ヒトを育てることは企業(組織)にとって難しい課題です.今年のテーマの人材育成について,われわれ産業保健スタッフは,新入社員教育,管理職教育,労働衛生教育などさまざまな社員教育や人材育成にかかわっていますが,そもそも企業の人材育成の本質についてきちんと学んだことがないのではないか,という疑問が今回のテーマ設定の発端でした.世話人には産業医や産業看護職だけでなく,人事労務担当や弁護士も加わり,数度の会議に加えてフェイスブックも活用し,準備を進めました.
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