連載 ヒトとモノからみる公衆衛生史・8
子どもと歯科衛生の近代・2—企業と歯科医の互恵関係がもたらしたもの
宝月 理恵
1
1お茶の水女子大学基幹研究院・文教育学部人間社会科学科
pp.89-92
発行日 2024年1月15日
Published Date 2024/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401210222
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はじめに
前号では学校歯科医制度の確立と、学校歯科医の活動事例を紹介した。今号では歯磨剤や歯ブラシを販売した民間企業を取り上げたい。筆者は、①歯科学の専門職化(近代的歯科医の登場)、②近代的学校制度、③産業資本主義の発展、④インフラ整備という条件の下で、日本の児童口腔衛生が急展開し始めたと考えている。
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