特集 スマホ・ネット・ゲーム依存対策—子ども・若者を守る!
扉
「公衆衛生」編集委員会
pp.565
発行日 2020年9月15日
Published Date 2020/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401209461
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誰でも簡単にインターネットを利用できる環境が整備され,スマートフォン(スマホ)やタブレット端末,携帯型ゲーム機等が急速に普及している中で,スマホ依存,ネット依存,あるいはゲーム依存(ゲーム障害)が社会問題となってきました.スマホ・ネット・ゲーム依存の有病率は成人でも未成年者でも増加傾向にあります.特に子どもや青少年において増加が顕著であり,学業や日常生活に支障を来すなどの問題が数多く報告されています.その一方で,コンピューターゲームで競う「eスポーツ」の五輪種目への採用が取り沙汰されるなど,これらの依存症を取り巻く環境はとても複雑な様相を呈しています.
こうした中,2019年10月に開催された第78回日本公衆衛生学会総会(高知市)では,青少年や子ども(小中学生,乳幼児)の依存症対策に関する2つのシンポジウムが組まれ,注目されました.一つは「スマホ・ネット・ゲーム依存対策の最前線〜公衆衛生学的アプローチ」,もう一つは「子どもとインターネット依存〜モニタリングレポート委員会親子保健・学校保健グループ」という題名のシンポジウムであり,公衆衛生,教育,および依存症専門医療などの最前線で治療支援活動や研究等に取り組んでいる方々からの発表と討論がありました.
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