特集 多様化する環境問題に挑む—ポストコロナ,気候変動,電磁環境,海洋MP汚染など
扉
「公衆衛生」編集委員会
pp.285
発行日 2021年5月15日
Published Date 2021/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401209616
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2001年に環境省が設置されたことに伴い,都道府県庁でも保健福祉環境部局から環境部局が(切り離されて)独立し,保健所では環境行政を所掌しないところが多くなりました.最近の日本公衆衛生学会総会でも環境保健の分科会は演題数がとても少なくなり,公衆衛生関係者の環境問題への関心の低下が懸念されます.
環境保健は公衆衛生に欠かせない分野であり,人の健康を念頭に置いた場合の「環境」には,人を取り巻き何らかの作用を及ぼす可能性のある全ての要素が含まれます.古典的な環境問題では,メチル水銀やカドミウム,二酸化硫黄などの化学物質が水環境や大気を汚染し,健康被害(公害)を招きました.
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