特集 栄養と健康—糖質制限食を中心に
栄養成分と健康—食品分類法と最新の日本食品標準成分表
白川 海恋
1
,
古畑 公
1
1和洋女子大学家政学部健康栄養学科
pp.910-915
発行日 2019年12月15日
Published Date 2019/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401209289
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はじめに
個人の健康づくりを支援するための食べ物・情報へのアクセスとして,食環境整備の推進が挙げられる.そのためには,企業などによる健康づくりや,食・栄養に関する正確で分かりやすい情報発信が重要であり,また,身近なところで気軽に相談できる団体や公的施設が必要である1).
国民に健康の維持増進や生活習慣病の予防などに資する栄養情報を提供し,適切な食品選択を支援する観点から,食品の持つ機能のうち,エネルギーを供給することをはじめとする各種栄養成分や,色,味,香りなど嗜好に作用する有効な成分を周知することも重要である2).
本稿では,生活習慣病予防に有効な食品の栄養成分からみた食品の分類法(ツール)について解説する.わが国における「日本食品標準成分表」は1950(昭和25)年に初めて公表され,それ以後,改訂を繰り返してきた.最新の「日本食品標準成分表2015年版(七訂)追補2018年」3)の概要についても述べる
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