特集 日本におけるWHO協力センター
扉
「公衆衛生」編集委員会
pp.661
発行日 2018年9月15日
Published Date 2018/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208962
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世界保健機関(WHO)は,世界の全ての人々の健康に関わる問題を扱う公衆衛生の専門機関です.1948年にWHOが設立されて,本年で70年目となりました.WHOには6つの地域事務局,国際がん研究機関(IARC,リヨン),WHO健康開発総合研究センター(WKC,神戸)の付属機関があります.これとは別にWHO研究協力センター(以下,WCC)が指定されています.
WHOに求められる公衆衛生課題は多岐にわたっており,しかも拡大の一途を辿っています.それを支えているのが世界に827カ所存在しているWCCです.WCCは西太平洋地域には194カ所あり,そのうち35カ所は日本にあります.国内のWCCには,感染症に関わるものの他,近年は災害看護に関わる兵庫県立大学地域ケア開発研究所や自殺対策に関わる自殺総合対策推進センターなど,新たな健康課題分野の研究機関が加えられてきています.
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