映画の時間
—この家族に勇気をもらう—毎日がアルツハイマー ザ・ファイナル〜最期に死ぬ時.
桜山 豊夫
pp.653
発行日 2018年8月15日
Published Date 2018/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208957
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ご覧になった方もいらっしゃると思いますが,関口祐加監督が製作し,好評を博した「毎日がアルツハイマー」「毎日がアルツハイマー2」という2本のドキュメンタリー映画があります.今月ご紹介する本作は関口監督によるその続編になります.
関口監督の母であるひろこさんは2010年に血管性認知症とアルツハイマー病の混合型の痴呆症と診断されました.それまで監督は29年間オーストラリア住まいでしたが,ひろこさんの発症によって,介護のため帰国しました.その介護生活をユーモアたっぷりに描いた1作目が評判となり,2作目では認知症のご本人を介護の中心に置く「パーソン・センタード・ケア」など,認知症ケアの本質に迫りました.3作目で,シリーズ完結編となる本作では,ひろこさんとの長期にわたる介護生活を描きながら,人生の終わり方に迫っていきます.
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