予防と臨床のはざまで
第31回国際産業衛生学会参加ダイジェスト(3)—高かった学会のホスピタリティ
福田 洋
1
1順天堂大学医学部総合診療科
pp.811
発行日 2015年11月15日
Published Date 2015/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208311
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5月31日〜6月5日,韓国で行われた第31回国際産業衛生学会(ICOH)のダイジェストの最終回です.今回は学会後半のプログラムや,学会運営,サブ/ソーシャルプログラムを振り返ります.
水曜日(DAY4)には,サブプログラムの1つ,日中韓産業保健学術集談会が開催され,“Development of occupational health in 3 countries”と題した特別セッションのあと,ヘルスケアワーカーおよび職業関連ストレスをテーマとした2つのミニシンポジウムが行われました.この学術集談会は,昨年は日本(ACOHと共催,福岡),来年は中国と毎年3カ国の持ち回りで行われており,各国の産業保健の現状の共有や比較に役立っています.日本と韓国はしくみや課題が似ていますが,中国はかなり様相が異なります.従業員規模が段違いに大きく,環境問題や有害業務を多く抱える2次産業が主体で,法整備や産業保健のしくみ作りが発展途上にある中国の状況を知る貴重な機会になりました.
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