連載 リレー連載・列島ランナー・84
死に逝く人の「孤独」について
高山 義浩
1,2,3
1沖縄県立中部病院感染症内科
2沖縄県立中部病院地域ケア科
3日本医師会総合政策研究機構
pp.217-219
発行日 2016年3月15日
Published Date 2016/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208387
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伯父の「孤独死」
マンションの一室で,伯父が独り亡くなっているのが見つかりました.近年,誰にも看取られずに死亡する人は,全国で毎年3万人と言われますが,これだけ身近でもあると,しみじみ…「そういう時代なんだなぁ」と感じてしまいます.
全国紙の外信部でアジア中心に活躍し,定年後は国際系の大学教授を務めましたが,お世辞にも人づきあいが上手いとは言えない人でした.私にとっては,最初に文章の書き方を教えてくれた人です.中学3年生のとき,ある歴史についての考察を一本の論文に仕上げるまで丁寧に指導してくれたのが,いまの私に引き継がれています.書き続けることの大切さも教えてくれました.
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