連載 [講座]子どもを取り巻く環境と健康・13
環境化学物質曝露による内分泌系への影響—(2) 性ホルモン
荒木 敦子
1
,
伊藤 佐智子
1
,
岸 玲子
1
1北海道大学環境健康科学研究教育センター
pp.221-227
発行日 2016年3月15日
Published Date 2016/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208389
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内分泌ホルモンは,生体内の特定の器官で合成・分泌されて,血液を介して運ばれ,別の器官で効果を発揮する.環境中に存在する化学物質のうち,内分泌系に影響を及ぼすことにより,生体に障害や有害な影響を引き起こす外因性の物質が内分泌かく乱化学物質(いわゆる環境ホルモン)である.本稿では連載第12回(甲状腺機能)に引き続き,環境化学物質への曝露による内分泌への影響の代表例として,母の胎内での曝露による児の性ホルモンへの影響について最近の知見を紹介する.
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