調査報告
成人病の遺伝的要因力と環境的要因力—中高年齢双生児研究の概観
早川 和生
1
,
清水 忠彦
1
Kazuo HAYAKAWA
1
,
Tadahiko SHIMIZU
1
1近畿大学医学部公衆衛生学教室
pp.527-534
発行日 1983年8月15日
Published Date 1983/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206743
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Ⅰ.緒言
人間の老化現象や中高年者の健康に関しては,一般に素因と環境要因の両面が問題になることが多い.老化や疾病に及ぼす環境面の影響を研究する場合遺伝要因が等しい一卵性双生児を利用する研究法は有力な方法と思われる.
本報では,現在までに実施された諸家の中高年双生児の研究成果,特に悪性新生物,本態性高血圧,虚血性心疾患,老化現象,寿命などに関する過去の報告を総括検討してみたい.
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