発言あり
発言あり(自由課題)
pp.333-335
発行日 1983年6月15日
Published Date 1983/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206704
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保健・福祉を生活者の立場から見直す時
最近,地方自治体の福祉計画づくりの分野では,社会福祉と保健衛生・医療との連携がつとに指摘されるようになっている.とくに地域社会の老人や障害児者に対する在宅サービスは,いわゆるタテわり行政になじまないところが少なくない.
ところで,歴史的にみると,社会福祉が明確に制度として位置づけられたのは,わが国ではいうまでもなく戦後においてであり,その前身である社会事業等を含めても,比較的新しいことである.他方,保健衛生は戦前から古い伝統をもち,ある意味では近代国家の発足とともにあり,まして医療についてはいにしえの時代は別としても,それ以上の歴史をもっている.だから,保健衛生・医療は社会福祉の大先輩なのである.
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