特集 グループワーク
グループワーク・サービスにおけるスーパービジョン
前田 ケイ
1
Kei MAEDA
1
1日本ルーテル神学大学
pp.607-611
発行日 1981年8月15日
Published Date 1981/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206361
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■はじめに
ソーシャル・グループワーク方法を用いて,対象者に必要な援助を与えていく事業をグループワーク・サービスと呼ぶ.保健所におけるグループワーク・サービスには精神病の回復期にある人びとに対するデイ・ケア,精神薄弱児・者の家族に対するグループ活動,障害者のリハビリ教室や老人のグループ活動等があるが,ここではそのようなグループワーク・サービスを効果的に行っていくためのスーパービジョンについて考えてみたい.
スーパービジョンとは英語のsupervisionをそのまま日本語にしたものであるが,これはラテン語のSuper「上から」videre「見る,観察する」という言葉に由来している.ある仕事に関して,経験や知識においてすぐれている人——上司や先輩や専門家など——がワーカーや実習生やボランティアなどに対して,仕事上必要な指示を与え,指導や助言を行っていく営みをスーパービジョンという.スーパービジョンを与えていく人をスーパーバイザーと呼ぶ.スーパービジョンを受ける立場にある人のことをスーパーバイザーと対比させて,スーパーバイジーと呼ぶこともある.
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