特集 小児喘息対策
喘息児童のグループ指導
山田 ユキ子
1
1(東京都)清瀬市立清瀬第8小学校
pp.342-345
発行日 1979年5月15日
Published Date 1979/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205842
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■はじめに
喘息は学校疾病の中でも年々増加の傾向を示し,学校保健においてもその対策が重要視されている.喘息児は発作を起こすと,身体的活動が制限されるために体力に自信をなくし,生活全体が消極的になって,学習,性格,生活全般に受ける影響が大きい.
喘息は生後6歳までに約80%が発病し,小児気管支喘息は6〜7歳と12〜13歳頃に治癒する者が多いといわれている.この治癒に向かう時期が学童期であることから,小学校において,喘息児に自ら積極的に治そうとする強い意志を持たせ,健康増進に必要な具体的方法を理解させる.また保護者とたえず連絡をとりながら,喘息児が他の児童と同じように教育活動に参加できるように,早期に適切な指導や管理をすることが治癒傾向を早め,良好な予後を得ることができるのではないか,と考えた.
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