研究
妊産婦グループ保健指導
園田 アヤ子
1
1大阪赤十字病院産婦人科
pp.14-17
発行日 1957年12月1日
Published Date 1957/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201381
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病院の外来で助産婦の大きな仕事,それは保健指導であることは,申すまでもないことであります.が実行には相当な努力,忍耐のいる仕事であることを痛感し乍ら,たのしんで行つていますものの,その成果は容易でありません.グループ指導をうけた人々も尚各々の人々に必要なケース指導も併せ行つています。
かくした仕事の反省の為,妊娠中毒症や乳房皸裂の統計をとつて見まして余期した結果かどうかは別として,私が今まで考えていなかつたことを見出したことであります.自分の不勉強の為知らなくて,指導をうけて下さる方々に御迷惑をおかけしたことを今更ら申訳なく思つています.それは経産婦の方の乳房皸裂も相当あることであります.ケース指導の際,前回授乳時,乳頭に問題はなかつたかを確めつつ行つていても,つい経妊婦の方の,指導する方も指導をうける方も,少々油断のあることは,この統計を見て,経産婦乳頭皸裂が,0.8%もあることに驚いている次第であります.このおろかさを皆さんに御披露させて頂くのであります.又この反対に,よいごけいけんをおきかせ,御指導頂きたく思つている次第であります.では次に問題の表を記しますと(第1,2表)(何れの表も当院におけるもの).
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