特集 小児喘息対策
喘息児童の集団生活指導の試み
"文京方式"喘息児サマーキャンプに参加して
木内 信二
1
1千葉大学・小児科学教室
pp.319-320
発行日 1979年5月15日
Published Date 1979/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205835
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■はじめに
気管支喘息は喘鳴を伴う発作性の,呼吸困難を反復する気管支疾患であり,その病因として,アレルギー的因子,感染因子,自律神経因子,精神的因子など実に多彩なものが関与してくる.日常診断において,薬物療法とともに環境調整・鍛練療法・母親教育などの重要性は諸家の一致するところであろう,しかし,鍛練療法や精神的因子の改善指導は,日常診療の中での実施が大変難しいのが現状である.それらの1つの契機としてのサマーキャンプの意義や限界については,飯倉1),西間2),曽弥3),高島4)らの報告があるが,どういう対象を,どの機関を中心に,どんなグループで,どういう方法で施行していくのが最良なのかは,これからの課題と思われる.
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