特集 小児喘息対策
喘息児の生活指導と体力の強化
飯倉 洋治
1
,
渡辺 清子
1
1国立小児病院アレルギー科
pp.338-341
発行日 1979年5月15日
Published Date 1979/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205841
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■はじめに
喘息児の日常生活上,問題になる特徴の一つは,繰り返す呼吸困難発作を呈することといえます.そこで,こういった喘息児が,健康児と一緒に生活した場合,喘息発作が急に起こると周囲は驚き,次からは激しい運動は制限され,また特別扱いされてくることが,一般の喘息児の悩むところでもあります.そして,このような状態が長く続くと喘息児は消極的になり,ひっ込みがちになってしまうこともしばしばで,一見周囲は暖かく見守ったつもりが,逆効果につながる結果になってきます.
最近,筆者らが調べた東京,横浜の小・中学生約5,600名中,喘息患者が2.7%であったことから,今まで以上に喘息児の扱いについて,積極的知識の収集が必要になってくると思います.
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