連載 図説 公衆衛生・8
循環器疾患の現状と課題(Ⅰ)
安西 定
1
,
高原 亮治
2
,
川口 毅
3
1国立循環器病センター・運営部
2厚生省統計情報部衛生統計課
3栃木県・保健予防課
pp.527-530
発行日 1977年8月15日
Published Date 1977/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205421
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医学,薬学および周辺科学の発展はめざましいものがあるが,心臓血管系を中心とする循環器系疾患,ことに高血圧疾患,脳卒中,心筋梗塞などは老年人口の増加等もあり,有病率や受療率がかえって増加の傾向を示している.
死亡については,全国死因統計でも明らかなように,わが国の国民死亡原因の第1位は脳卒中であり,第3位の心筋梗塞,心不全などの心臓病とあわせると,これらが成人の死亡原因の約半数を占めている現状である.しかも,これらの循環器疾患は社会的に重要な立場にある働きざかりのものに多発しており,その対策は社会的にも極めて緊急のこととなっている.
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