特集 公衆衛生への提言
教育・研究
きびしい現実下の事例から始め,"学"を追求せよ
新井 宏明
1
1山形大学医学部公衆衛生学講座
pp.554-555
発行日 1976年8月15日
Published Date 1976/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205246
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新設の医学部で公衆衛生学の講座を担当して1年になりますが,まだ"開店準備中"といった感じで,とても身のある提言などできそうにもありません.しかし今年9月からは,第1期生に対して,公衆衛生学の講義を始めねばなりません.来年の1月からは実習も始まります,少ない人手と限られた設備でどんな教育をしてゆくかが,現在の私にとって,一番頭を悩ましていることです.ここ数年来の医大新設ブームで,古くからある大学の公衆衛生学講座でも人手不足となり,同じような悩みを感じておられる先輩も多いことと思います.どうしたら中身の濃い,しかも特色のある教育をしてゆくことができるかについて,みんなでブレーンストーミングをやる必要があるかと思います.
大学における公衆衛生学の教育内容については,衛生学公衆衛生学教育協議会でも討議がなされておりますが,まだ広く公開されるにいたっておりません.
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