特集 公衆衛生への提言
教育・研究
対象選択の時代へ
岡田 晃
1
1金沢大学医学部公衆衛生学教室
pp.551-553
発行日 1976年8月15日
Published Date 1976/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205245
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新しい時代における公衆衛生,とくに教育・研究についての提案ということであり,高度経済成長から,やがて転換してゆく,いや,すでにしつつある低成長経済の時におけるその展望について求められているのであるが,このような経済環境の変化に随伴して,はたして教育・研究に関連ある,どういう公衆衛生問題が新たに登場したり,あるいは消滅するかに答えることははなはだ困難でもある.
一方において,公衆衛生領域における教育・研究に関連ある課題は,たしかに社会的背景とは無関係ではないので,経済変動による影響をうけるであろうことは否定できないにしても,このような経済変動とは無関係に続けなければならない.あるいは将来とも提起されるであろうような教育・研究の問題も存在する.そこで,これからの課題ということに主として焦点をあてて考えてみ,これに低成長下という条件下での問題も加味してすすめてゆくことにする.
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