今月の言葉
きびしさ
pp.5
発行日 1952年2月1日
Published Date 1952/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611200028
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寒さのきびしいおりから,ふと,頭に想いうかぶことは,助産婦の仕事の「きびしさ」ということである。私どもは,たとえどんなに寒かろうとも,また如何に暑かろうとも,いかに疲れていて,ゆつくりひと休みしたいと思つているときであろうともともかくも,とるもとりあえず招かれた産家まで馳せつけてみなければならないことがある。
そうして,その場合,事態の如何によっては,我が力にあまるかと思われるような仕事をも,貴き人命救助のために,大きな人間愛のために,渾身の力と,勇氣とをふるいおこして,.あえてやりとげなければならないこともあるのである。
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