ひとやすみ・75
仕事始め
中川 国利
1
1仙台赤十字病院外科
pp.1114
発行日 2011年8月20日
Published Date 2011/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103687
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正月は日本国民の祝日であり,多くの国民は自宅で家族とともに新年を祝うのが恒例行事である.しかしながら,われわれが従事している医療界では,正月といえども病棟業務や救急医療を行う必要がある.そこで,当科では交代で休むことにし,わたしは年末に家族と近場の温泉宿に泊まることを恒例としてきた.そして,同僚が嫌がる元旦の外科当番を現在の病院に勤めて24年間買って出てきた.
外科当番医としての業務は,病棟回診や入院患者さんの急変に対応するとともに,救急患者が来院した場合には診療に従事することである.そして,急性腹症などで手術する場合には,新年最初の術者として手術室開きをする喜びを感じた.急性虫垂炎や潰瘍穿孔などの手術も施行したが,強烈に印象に残っているのは父親がイレウスとなり,他施設に勤務する息子と二人で手術をしたことである.
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