海外事情
ラテンアメリカ式保健計画について
長谷川 豊
1
1厚生省公害課
pp.247-251
発行日 1970年4月15日
Published Date 1970/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204063
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はじめに
私は昨年9月から11月末まで3ヵ月,マニラのWHO西太平洋地域事務局主催,国の保健計画に関する第2回講習会に出席する機会を得た.第1回目は1964年に行なわれ,これには厚生省の金光環境衛生局長(当時保健所課長)が出席されている.この時は2週間であったが,今回は3ヵ月とかなり長期で実習を主としてすすめられた.参加者は日本,沖繩,韓国,台湾,フィリッピン,南ベトナム,フィジー,パプア・ニューギニアからとWHO職員など計13名であった.
コースは大ざっぱにいって前期,中期,後期の3期に分かたれ,前期約4週間においては経済学,社会学,人口学,都市計画,オペレーションズリサーチなど,保健計画に重要な関連性をもついくつかの学問分野のそのさわりが,主としてフィリッピン大学の教授陣によって講ぜられた.その内容は大学の一般教養講座程度であり,本報告の主要な目的ではないので省略する.
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