教室めぐり・15 阪大・公衆衛生学教室
現実から出発した保健・医療体系の追求
木村 慶
pp.246
発行日 1970年4月15日
Published Date 1970/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204062
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当公衆衛生学教室は,昭和23年10月,当時衛生学講座を担当しておられた,梶原三郎教授の兼任教授就任によって発足しました.もっとも,助教授(現在の関悌四郎教授)以下専任の教室員の発令がそろったのは,昭和24年度に入ってからですから,今年でちょうど20年を歩んできたことになります.
当初のスタッフのほとんどが,阪大微生物病研究所の出身であったことからも,発足以来数年間の研究の重点は,細菌毒素の作用機序,感染症の免疫といったラボラトリー・ワークにありました.しかし一方では,結核や溶連菌感染症などの疫学的研究が,保健所,事業所,学校などをフィールドとしてはじめられ,発展させられてきました.
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