保健所のペーヂ
乳製品配給量に關する一調査
酒井 威
1
1東京都下谷保健所
pp.42-45
発行日 1947年6月25日
Published Date 1947/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200149
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戰爭に由來する食糧不足の下に,萬民齊しく窮乏に耐へつゝあるとは雖も,乳兒食料の缺乏が成人の夫れとは比すべくもなく由々しい重大事であるのは言う迄もない。食糧事情が漸次好轉しつゝあるけれ共,尚お當分は配給制度も續行されると考へる故に,更に改善法を討究するのも徒勞ではない。偶々牛乳乳製品の適正公平な分配を期して,區長と保健所長との協力を以て某區内の母乳不足乳兒に就て,一齊に發育調査を行ひ,從來の配給割當量と實際の配給量と,而して今囘の檢査に基いて決めた必要量(各診察醫による)の三者が,各乳兒毎に分明したので,當該區保健所に於て之を整理綜合し,その結果を略記考按する。
調査對象:區内に居住する人工榮養及母乳不足の全乳兒及び乳製品を希望する1年2ヶ月迄の發育不良兒
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