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新生兒哺乳量に關する研究(その1)
衞藤 毅
1
1慶應義塾大學醫學部産婦人科教室
pp.88-94
発行日 1948年6月1日
Published Date 1948/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200115
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緒言
戰時及び戰後に於ける新生兒榮養如何に就き考察する前提として新生兒哺乳量の基準を得んと多數例の統計的觀察を行はんとせり。
既に歐米に於ては古くより比較的多數の材料に就き哺乳量調査報告されあるを見るも、人種、氣候、風土、習慣等を異にせるを以て之等の記載は直ちに本邦新生兒哺乳量の基準となし難し。我國にても大正年代に於て内野、藤井、日野、伊豫田、里井、佐々木、有田諸氏の1例或は數例の少數報告例あるも、多數例の報告は廣瀨・志賀を嚆矢とす。其後柚木、今津・山田・尾島・伊藤等の報告例あるも、之に統計々算を適用せるは尾島、伊藤のみにして、伊藤もその例數500例に過ぎず。
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