--------------------
あとがき・次号予告
高鳥毛 敏雄
pp.670
発行日 2012年8月15日
Published Date 2012/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401102516
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
近年イギリスの公衆衛生組織の調査に行く機会が多い.訪問先は,2004年新設のHealth Protection Agency(HPA)が主である.最初にHPAを訪問したのは2005年,行く度にわかりやすい組織になり,地方レベルの組織の専門性が高められている.昨年はHPAの総会にも参加させていただいた.中心人物の方々との朝食会にもお招きいただき,直接話を聞く機会も得ることができた.2013年4月にさらに組織強化がなされ,名称がPublic Health Englandとなる予定である.
WPAは,WHO(世界保健機関)のIHR(International Health Regulation:国際保健規則)のUKのNational Focal Pointとなっており,WHOのGOARN(地球規模感染症に対する警戒と対応ネットワーク)の一員となっている.イギリスは国内事情が複雑であるにもかかわらず,感染症対策については世界の枠組みを支え,国内の公衆衛生体制と協働できる組織へと変革を進めていることに驚かされている.
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.