連載 人を癒す自然との絆・8
犬に読み聞かせをする
大塚 敦子
pp.224-225
発行日 2010年3月15日
Published Date 2010/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101757
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アメリカでは,子どもたちが犬に読み聞かせをする,「R.E.A.D.プログラム」というのが盛んに行われている.R.E.A.D.とは,“Reading Education Assistance Dogs”のこと.つまり「読書介助犬」というような意味だ.
国立教育統計センターが,アメリカ国民の読み書き能力を調べるために行った2003年の調査では,基礎レベル以下とされた大人は人口の15%にあたる3,400万人(内1,100万人は英語が母語でない人).これらの人々の55%は高校を卒業しておらず,44%が貧困ライン以下の生活をしているという.このような現実も,R.E.A.D.プログラムのような新しい発想が支持されている理由の1つだろう.
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