連載 人を癒す自然との絆・20
日本のセラピー犬
大塚 敦子
pp.222-223
発行日 2011年3月15日
Published Date 2011/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401102056
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前号では,マイアミ子ども病院でのセラピー犬訪問活動について取り上げたが,今号は日本の話をしたい.前回でも書いたとおり,アメリカでは子どもの病院や病棟を犬が訪れるのがあたりまえの光景となっている.だが,日本では咬傷事故や動物由来感染症への不安から,犬の受け入れはまだまだ敬遠されているのが現状だ.
そんな中,2003年から日本で初めて小児病棟へのセラピー犬の受け入れを始めたのが聖路加国際病院である.小児がんなどで免疫が低下している子どもが多く,厳重な衛生管理が必要とされる病棟だが,開始から7年を経た現在まで一つの事故や感染事例もなく,順調に訪問活動が続いている.
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