「公衆衛生」書評
日本の医療と疫学の役割―歴史的俯瞰
多田羅 浩三
1,2
1大阪大学
2放送大学
pp.452
発行日 2009年6月15日
Published Date 2009/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101583
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日本の医療は,人々の結核とのたたかい,脳卒中の制圧に輝かしい成果をあげてきた.そして昭和61年には日本人の平均寿命は,男女ともに世界一の輝かしい記録を達成した.そのような日本の医療は,地道で目立たない,多くの優れた疫学研究によって支えられ,推進されてきた.森岡聖次先生と重松逸造先生が,この2月に上梓された『日本の医療と疫学の役割―歴史的俯瞰』は,そのことを余すところなく教えてくれる.
本書は,第1章「疫学事始」,第2章「日本の疫学誕生期」,第3章「成長期の疫学」,第4章「発展期の疫学(その1)」,第5章「発展期の疫学(その2)」,第6章「拡大期の疫学(その1)」,第7章「拡大期の疫学(その2)」,第8章「疫学のこれから」の8つの章から成っている.
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