特集 現代の貧困と健康
地方の路上生活者の実態と支援活動
下村 幸仁
1
1会津大学短期大学部社会福祉学科
pp.724-727
発行日 2008年9月15日
Published Date 2008/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101400
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現在,わが国のホームレス注1)(以下,「路上生活者」という)数は減少傾向にあるとされる.2003年の全国調査注2)で25,296人であった路上生活者数は,2007年調査では18,564人となっており,実に1/4強の減少を示している.この要因として,景気回復による失業者の減少,大都市部での自立支援センターによる就労自立支援,東京都の地域生活移行支援事業などが考えられる.
しかし,この評価は地方都市では必ずしも当てはまらない.本稿では,福島市における路上生活者支援から見えてくる地方都市の路上生活者の実態を明らかにするとともに,支援のあり方について検証する.
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