連載 カズのカンボジア日記・23
路上の子どもたち
崎間 和美
1
1アンコール小児病院
pp.690-691
発行日 2002年7月1日
Published Date 2002/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904011
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雨だー!周りの音が聞こえなくなるくらいのザーザーぶりです.やっと来てくれました,恵みの雨.今年の乾期はとにかく暑い.天気予報では38度なんて言っていますが,体感温度は40度をゆうに超えているでしょう.日本と違い緑が多いカンボジアでは夜間には気温がある程度下がるのですが,日中の日差しをたっぷり浴びたベッドマットはぬくぬくです.そんなときには外に蚊帳をつって寝る!それでも暑い.ですから,この雨は待ちに待った雨だったのです.
完全に雨期に入ると,毎日このザーザー降りが雷とともにやってきます.雷の音も“体感”できるほど大きくて,頭が焦げたココナッツの木をよく見かけます.これほど迫力のある雨と雷が頻繁になると,自他ともに認める動物愛好家として気になるのは,野良犬・野良猫くんたちのおうちです.しかしご安心を.ここではうまい具合にいろんなところに雨宿りする場所があり,またそれを追い払う“悪い人”もいません.おかげで行き場を失ったびしょぬれの子猫を拾うことも少なくなりました(現在,ネコ3匹だけが私のかわいい子どもたちです).
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