特集 第14回社会医学研究会(主題・地方自治体と保健衛生)
主題
地方自治体と保健活動
木下 安子
1
1東京都神経科学総合研究所
pp.800-809
発行日 1973年12月15日
Published Date 1973/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204766
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戦後,新憲法の精神を実現すべく,対人保健サービスを提供し,住民の健康保障をはたす第一線機関として,保健所は位置づけられ,保健活動はこれを軸として展開された.
しかし,その活動がきわめて不十分であったことは,サービスを受ける住民は勿論,提供する保健医療従事者も,等しく感じているところである.しかも20数年の歴史を経た今日,保健所を根本より変え,再編成しようとする方向にすすみつつある.一方,住民の権利意識のめざめは,要求をもつ住民を多数つくり出し,いのちとくらしを守る住民運動が各地で活発化している.
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