Japanese
English
資料
精神障害者に対する地域での支援活動について—稚内地方における実践の報告
A Report of the Community Support System for the Persons with Mental Disorder in Wakkanai
土屋 潔
1
,
栃木 昭彦
1
,
中島 幸治
1
,
新田 活子
1
,
中村 喜人
1
,
大村 正行
1
,
井上 誠士郎
1,2
Kiyoshi TSUCHIYA
1
,
Akihiko TOCHIGI
1
,
Yukiharu NAKAJIMA
1
,
Ikuko NITTA
1
,
Yoshito NAKAMURA
1
,
Masayuki OOMURA
1
,
Seishiro INOUE
1,2
1市立稚内病院精神神経科
2現,平松記念病院
1Department of Psychiatry and Neurology, Wakkanai City Hospital
2Hiramatsu Memorial Hospital
キーワード:
Day care
,
Group home
,
Sheltered workshop
,
Mental disorder
,
Community support system
Keyword:
Day care
,
Group home
,
Sheltered workshop
,
Mental disorder
,
Community support system
pp.93-100
発行日 2001年1月15日
Published Date 2001/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405902364
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
近年の精神科医療は従来の入院中心の医療から,ノーマライゼーションの理念のもとに,早期の社会復帰を図り,地域の中で精神障害者の社会的な自立を促進する方向に変化してきている。このために精神保健福祉法の中でも精神障害者生活訓練施設,精神障害者授産施設の設置が定められているが,これらの社会復帰施設は全国的に不足しており,利用できる人は限られているのが現状である1)。
そのような中で,稚内市においては,早くから木馬館運動7,8,10)を通じて共同作業所,共同住居を開設し,精神障害者が働ける場所,安心して暮らせる場所を確保する活動が行われてきた。最近では,精神障害者授産施設の開設,グループホームの整備,デイケアの開設などにより社会資源の整備がいっそうの進展をみせ,精神障害者を地域の中で支えるシステムが構築されてきている。
本稿では,稚内地方の精神保健,医療,福祉に関する社会資源の現状を報告し,その特徴,今後の課題について考察したい。
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.