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あとがき
阿彦 忠之
pp.252
発行日 2008年3月15日
Published Date 2008/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101289
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2月初め,雪の山形を離れ,東京の多摩地域に出張しました.快晴の青空と富士の遠景に誘われて目的地まで30分間歩いたのですが,翌朝起きると鼻の奥に違和感!山形では例年2月中旬か下旬に始まる花粉症の初期症状に間違いありません.高校時代までアレルギーには無縁と思っていた私ですが,大学生になった頃から花粉症に悩まされております.原因となる花粉の種類も年齢とともに増え,今ではイネ科植物やスギのほか,桜桃の受粉作業をしていても症状が悪化します.
このように自分自身も悩んでいるため,花粉症を始めとするアレルギー性疾患についてはインターネットなどを介して新しい情報の入手に努めてきたつもりです.しかし,病態機序などの免疫学的な研究成果については,サイトカインなどの専門用語にアレルギー症状を呈してしまい,読み飛ばしておりましたので,今回の特集論文は大変勉強になりました.巻頭の「視点」欄において,IgEの発見者であり免疫・アレルギー学の世界的権威である石坂公成先生の丁寧な解説を最初に拝読したことで興味がわき,専門用語に対するアレルギーも少し緩和したようです.
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