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あとがき
阿彦 忠之
pp.602
発行日 2008年7月15日
Published Date 2008/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101372
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本誌では折に触れて,喫煙対策に関連した論文を掲載してまいりましたが,特集を組むのは2004年(第68巻12号)以来4年ぶりとなります.前回の特集テーマは「喫煙対策はどこまで進んだか?」でしたが,今回は「たばこ」の3文字を前面に出してみました.たばこ規制枠組み条約(FCTC)が発効した2005年以降,「たばこ対策」という用語が一般化したこと,および燃焼たばこの「喫煙」だけが対策の対象ではなく,わが国も「無煙たばこ」(ガムたばこ)に無縁でなくなったことなどを意識した特集タイトルです.
冒頭で尾﨑先生から,たばこ対策に関連した研究の現状と課題を鳥瞰していただきました.たばこ対策を推進するためには,幅広い視野からの研究に基づくエビデンスの創出とその活用が重要であることを痛感したところですが,今回の特集では特に,FCTC発効後に進展の大きかった分野,あるいは新たな課題が露呈してきた分野の研究に関する玉稿が揃いました.
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