連載 レセプト情報を活かす・5
国保ヘルスアップ事業とレセプト情報・1 二本松市ほか
安村 誠司
1
,
後藤 あや
1
,
小川 裕
2
1福島県立医科大学医学部公衆衛生学講座
2しろにし診療所
pp.701-706
発行日 2007年8月15日
Published Date 2007/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101134
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レセプト(診療報酬明細書)情報は様々な分析に用いられている.もっとも一般的な活用事例としては,医療費に関するものであり,レセプト情報を活用した調査研究の中では,特定の疾病に要する医療費や特定の治療法と他の治療法の比較が多いと報告されている1).
今回,私たちは,平成14年度に厚生労働大臣の指定を受けた自治体における,3年間の国保ヘルスアップモデル事業(以下,モデル事業と略)として実施された成果の一部を紹介する.本モデル事業全体の成果はすでに公表され2),また,手引書として6月に出版された3).ここでは,レセプトの活用例として,筆者らが評価者としてかかわった福島県二本松市におけるモデル事業における医療費分析の事例4,5)とモデル事業終了後の国保ヘルスアップ事業としてかかわっている福島県三島町における事例を中心に紹介する.
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