特集 国民健康保険と公衆衞生
川口市国保の活動と公衆衛生
奈良 健次郎
1
1川口市国民健康保険課
pp.482-488
発行日 1958年9月15日
Published Date 1958/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202013
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1.緒言
昭和13年国民健康保険法が制定されて,今年で満20周年を迎え,中央においても各地方においても,それぞれ多彩な記念行事が展開されんとしている。政府は社会保障制度進展の一環として国民皆保険を称え,昭和35年度までにこれを達成せんとして,着々その推進を画つているようである。
国民健康保険も創設当時から幾多の難関に遭遇しながらも,兎も角これを乗り切つて,既に揺籃期から成年期に達したと云えよう。然しながら,地域医療保障制度として発展した国民健康保険は他の医療保険との経済的均衡上からも,公衆衛生との関連上からも,又その他の種々の面においても複雑な問題を内臓している。
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