連載 New Public Healthのパラダイム―社会疫学への誘い・12[最終回]
社会疫学の課題(2)―社会のための科学・21世紀のための科学
近藤 克則
1
1日本福祉大学社会福祉学部
pp.981-986
発行日 2004年12月1日
Published Date 2004/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100529
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“根拠に基づいた(evidence based)”という言葉を耳にする機会が増えた.いまや“根拠に基づいた政策(形成)evidence based policy(making)”という言葉も聞かれ,公衆衛生政策・社会政策を形成する上でも根拠が求められる時代になったのである1~5).
一方,疫学の分野でも,前号で(第1の課題として)考察した基礎科学としての側面だけでなく,「公衆衛生政策のための疫学研究」6)「健康政策に対する疫学の寄与」「政策疫学」7)など,研究成果を社会に還元し現実の政策形成に貢献する側面が注目されている.
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