焦点 臨床看護に関する研究の動向と今後の課題(Ⅱ)—20世紀から21世紀へ向けて
看護教育に関する研究の動向と今後の課題—20世紀から21世紀へ
小山 眞理子
1
1聖路加看護大学
pp.299-308
発行日 2000年8月15日
Published Date 2000/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900566
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はじめに
看護実践の現場は,施設内中心の看護から在宅看護を含む地域でのケア体制へと,法的な整備も含めて急速な変化を遂げつつある。看護教育は社会のニーズに応じて柔軟に変化していく必要がある。看護教育はどのようにあればよいのか,基礎的なデータとなるような看護教育研究の必要性が強く望まれる時代にある。
一方,日本における看護系大学の数は1991年にはわずか11校(看護基礎教育課程の1.2%)であったが,2000年4月には82校に増えた。また,1979年に千葉大学にはじめて大学院修士課程が設立されてから21年後の2000年には,博士課程12校(入学定員100名),修士課程36校(定員715名)になり,日本の看護学教育は加速度的に整備されつつある。
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