連載 日本の高齢者―介護予防に向けた社会疫学的大規模調査・12・最終回
社会経済的地位と心理的健康の特徴的な知見と今後の研究課題
近藤 克則
1
,
平井 寛
2
,
市田 行信
3
,
松田 亮三
4
,
斎藤 嘉孝
5
,
遠藤 秀紀
6
,
中出 美代
7
,
吉井 清子
1
,
末盛 慶
1
,
竹田 徳則
7
,
「健康の不平等」研究会
1日本福祉大学社会福祉学部
2日本福祉大学COE推進室
3京都大学地球環境学大学院
4立命館大学産業社会学部
5国際医療福祉大学
6日本福祉大学経済学部
7星城大学リハビリテーション学部
pp.990-994
発行日 2005年12月1日
Published Date 2005/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100208
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「日本の高齢者―介護予防に向けた社会疫学的大規模調査」と題した本連載も最終回となった.本連載では,介護予防を進める上で社会疫学的な視点1)がいかに重要なものかを検証することを目的として,AGESプロジェクト1,2)の大規模データ(15市町村の代表サンプル32,891人)を分析した結果を報告した.
連載開始時には検証仮説(図1)を示し1,2),「このような関連が果たして検証されるのか,現時点ではわれわれにもわからない」と書いた.最終回の本稿では,連載された各号3~12)の特徴的な知見を振り返りながら,仮説がどの程度検証されたのか,また,そこから引き出される介護予防政策への示唆,今後の研究課題などをまとめたい.
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