連載 「PRECEDE-PROCEEDモデル」の道しるべ・15・最終回
[鼎談]PRECEDE-PROCEEDモデルの進化と今後の展望(下)
藤内 修二
1
,
神馬 征峰
2
,
中村 譲治
3
1(社)地域医療振興協会ヘルスプロモーション研究センター
2東京大学大学院国際地域保健学教室
3NPO法人ウェルビーイング
pp.498-503
発行日 2005年6月1日
Published Date 2005/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100113
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
藤内(司会) さて,PRECEDE-PROCEED Modelの「進化」について,神馬先生にご紹介していただきながら,このモデルの本質的な部分について議論してきましたが,中村先生が前々号(本誌69巻4号)で紹介されているOPPAモデルのことを,ここで少し紹介してもらえますか.OPPAモデルは,PRECEDE-PROCEED Model(以下,モデル)の本質的な部分を活かすとともに,プログラムのマネジメントということを意識した展開モデルですね.
中村 第1段階の前に「phase 0」を作ったということは前にもお話しましたが,そこで既存の事業や資源について確認をします.その上で,第1段階の社会アセスメントを行います.社会アセスメントについて,Green先生のテキストでは,デルファイ法やノミナル・グループ・プロセス,社会踏査法,フォーカス・グループ・インタビューが紹介されています.Green先生もフォーカス・グループ・インタビューを高く評価していますが,フォーカス・グループ・インタビューを行う場合には,インタビュアーのトレーニングをして,インタビューの企画を立ててから行うことが望まれます.
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.