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特集1 日本老年看護学会第29回学術集会
シンポジウム
急性期病院の『身体拘束』は如何にしてなくせるか
回復期病院での身体拘束を解除する風土作り
Creating a Culture of Physical Restraint Free Care in Convalescent Rehabilitation Wards
山﨑 睦美
1
Mutsumi Yamasaki
1
1白十字リハビリテーション病院
1Hakujyuji Rehabilitation Hospital
pp.23-27
発行日 2025年1月31日
Published Date 2025/1/31
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- Abstract 文献概要
Ⅰ.はじめに
回復期病棟は,脳血管疾患および高次脳機能障害,運動器疾患後の機能回復を目的で急性期病院からの紹介患者を受け入れる病棟である.高齢で認知症を併存している患者も多く,転院前よりさまざまな身体拘束を実施されているケースは多い.地域包括ケアシステムで情報を共有し,継続看護が必要ななか,急性期病院から継続される身体拘束に違和感を覚えることがある.身体拘束ゼロの取り組みが看護のなかで話題となり,2018年から院内の看護管理者が中心となり身体拘束を低減させる取り組みを行った.形式的な取り組みは進んでも,看護部全体への浸透や看護師の意識の変化,身体拘束の低減を示す数値の変化などに手ごたえを感じることができなかった.身体拘束低減に向けた取り組みを開始した当時の回復期病棟では“脳血管疾患で高次脳機能障害があるから危険”“認知症があるから抑制”といった判断が当たり前になされていた.そこで,2021年の分院を機にリハビリテーション病院として新しい看護部をつくるために看護部長としてなにをすべきかを考えた.看護部の理念は,「心に寄り添う温かい看護を提供します」である.この理念は,機能障害をもつ患者・家族の心理的側面の支援が重要であり,心に寄り添うことができる看護部をつくりたいと願ってつくられた.理念に掲げた患者の心に寄り添う温かい看護を基盤に,患者のもてる力を最大限に引き出し,在宅復帰のための質の高いリハビリテーション看護を目指したいと考え,まず身体拘束の低減に取り組んだ.
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