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特集2 「認知症看護認定看護師が行う看護実践」
急性期病院における身体拘束の解除に向けた看護実践—ケアガイド「高齢者ケア〜大切にしたい6つのこと〜」を用いて
Efforts to Promote the Release of Physical Restraints in Acute Hospitals: Nursing Based on the Care Guide “6 Items of Importance in Elderly Care”
佐藤 加奈子
1
,
田屋 香
1
Kanako Sato
1
,
Kaori Taya
1
1医療法人渓仁会手稲渓仁会病院
1Teine Keijinkai Hospital
キーワード:
急性期病院
,
認知症
,
身体拘束
Keyword:
急性期病院
,
認知症
,
身体拘束
pp.44-48
発行日 2020年1月31日
Published Date 2020/1/31
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- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
抄録
急性期総合病院であるX病院では,高齢者への基本的ケアを推進するために関わり方の基盤となるケアガイド「高齢者ケア〜大切にしたい6つのこと〜」を作成した.今回,ケアガイド「高齢者ケア〜大切にしたい6つのこと〜」を活用したことで,認知症高齢者を支援するうえで重要とされている「笑顔で接する」「同意を得てケアを行う」「患者が理解できる説明を行う」「制止しない」というケアの実践により,身体拘束の解除につながり早期に元の生活の場に戻ることができた.この事例を通し,ケアガイド「高齢者ケア〜大切にしたい6つのこと〜」は関わり方を示すだけではなく,認知症高齢者を支援するうえで必要な考え方の軸になることがわかった.また,看護師が認知症高齢者に対する適切なケアを導き出すためには,認知症看護認定看護師がタイムリーにケアを言語化し,リフレクションできるようにする関わりが重要であった.
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