Letter to the Editor
育児をする産婦人科医は,どのようにして内視鏡技術認定を取得するための手術修練を継続しているか
須田 尚美
1
,
佐々木 泰
1
,
志鎌 あゆみ
2
,
鴨澤 千尋
3
,
松浦 寛子
4
,
高橋 美奈子
5
,
黒川 晶子
6
,
三嶋 すみれ
7
1市立砺波総合病院産婦人科
2筑波大学医学医療系産科婦人科学
3栃木県立がんセンター婦人科
4多摩北部医療センター産婦人科
5おもと会大浜第一病院女性腹腔鏡センター
6札幌医科大学附属病院産婦人科
7JCHO久留米総合病院産婦人科
pp.367-372
発行日 2025年9月15日
Published Date 2025/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134467030300050367
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はじめに
腹腔鏡手術は,婦人科良性卵巣腫瘍,子宮内膜症などに広く用いられ,産婦人科医にとって必須の手技となりつつある.これらの技術を向上させるためには技術,方法,知識のすべての観点から修練を継続することが重要である.すなわち,手・頭・目・心をバランスよくトレーニングする必要がある1).
日本産婦人科医会のアンケート調査では,女性非常勤医師の46.5%が妊娠・育児を理由に非常勤勤務を選択しており2),出産や育児によるキャリアの中断や時間的制約の中で,手術修練の継続に困難を感じる医師は少なくない.今回,育児中(もしくは以降育児予定のある)医師を対象に,腹腔鏡手術とキャリア形成を学ぶ機会を提供するセミナーが開催された.本セミナーが手術修練の継続に与えた効果を検証することを目的とした.

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