病院の広場
確保したい医師の修練時間
小原 辰三
1
1国立横浜病院
pp.17
発行日 1968年6月1日
Published Date 1968/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203355
- 有料閲覧
- 文献概要
最近,新聞にある人が"学窓を出て実社会に入った人たちは,これで勉強は一段落と思っているだろうが,企業ではきびしい教育訓練が,彼らを待ちうけていて,多くの若者たちを失望落胆させている"と,前おきして,"文明が進歩するにつれ知識の耐用期間が短くなり,学ぶべきことが増大し,教育期間が必然的に長くなるというのが,文明史の描く教育の図式である"と書いているのを見た。企業の社内教育訓練についての論文である。
医師にあってはポストグラジュエイトの研修に相当するが,一生にわたって教育期間が広がっているといえる。医師の勤務する病院で,この点が十分に考えられているだろうか。
Copyright © 1968, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.